悪魔のようなあいつのあいつ①
先日ラジオを聴いていたら、沢田研二(敬称略)が出演していて、今年還暦をむかえたので、記念のドームコンサートを、年末に行なうとのことでした。
沢田研二(愛称ジュリー以下これでとうす)は、特にファンというわけではないのですが、彼が芸能活動を開始したGS(グループサウンズ)のタイガースは、昔よく聞いていたので、感慨深いものがありました。
そこで、いきつけのレンタルビデオ店をたずねたところ、ジュリー人気絶頂期のカルトドラマ「悪魔のようなあいつ」を発見したので紹介します。全9卷出ているので順番に鑑賞しようと思います。
そして、不定期ではありますが、ブログに書いていきます。
なぜなら、1巻を観た限りでは、つっこみどころ満載のような気がしたのと、なんでこのドラマが大スタージュリー主演なのに再放送もされず、カルトの称号をえたのかそこのところ探っていきたいからです。
「悪魔のようなあいつ」は、TBSテレビ系列で、1975年6~9月(全17話)まで、放映されていました。
ベリーは少年だったので残念ながら見ていません。
1968年12月実際に発生した三億円強奪事件がモチーフになっています。そしてこの年1975年の12月10日で時効をむかえました。
三億円事件とは1968年12月10日に東芝府中工場の従業員ボーナス(三億円)を積んだ現金輸送車が、白バイ警察官を装った何者かに強奪された事件で、現在でも犯人はわかっていません。
このドラマの画期的なところは、メディアミックスの先駆けになっていることでしょう。
本来は阿久悠原作、作画上村一夫で、「ヤングレディ」に漫画として連載されてたとのこと。ちなみにこのふたりはかって電通に在籍していたそうです。友達だったのでしょうね。それを、久世光彦が、ジュリーを主演に据えたドラマとして制作したのが、「悪魔のようなあいつ」です。当時は、漫画原作のドラマは珍しかったそうです。現在では、大変多いですよね。
なお漫画とドラマは同時進行で、発表されていたのが、途中でドラマが漫画を追い越しておわりのほうは脚本長谷川和彦のオリジナルに成ってしまったそうです。
そして劇中歌である「時の過ぎゆくままに」は大ヒットしジュリーの代表作となってます。
それでは、第一巻(1話、2話収録)のあらすじを、コールボーイ(コールガールの男版)している可門良(ジュリー)は、夜はクラブ日蝕で、専属歌手とし歌っています。
彼には、いずみ(三木聖子)という妹がいて病院に入院しています。だから二つの仕事をこなしているのですね。
そんな彼を尾行をした、かってのバイト先の社長八村八郎(荒木一郎)の妻ふみよ(安田道代)を暴力と甘い言葉で屈伏させ男女関係に持ちこみます。どうやら八郎は、良が三億円の犯人と睨んで、周辺を妻を使い調べさせたもようです。
その他にも良のまわりには、不穏な空気が漂います。部屋が荒らされていたり、三億円事件のモンタージュ写真が届けられたり嫌がらせをうけ苛立つ良!
しかも良は、急に頭をかかえたりして、どうも脳の病気を抱えていているようです。
いつものようにクラブで、歌っているところに歌手の矢頭(尾崎紀世彦)が酒に酔ってあらわれ良の過去をばらし、からみます。どうやら良は、むかし矢頭のバンドのボーヤをやっていたそうです。執拗なからみにたえる良!いい加減爆発しそうになったときに客の中からすくいの手が!
助けたのは、白戸警部(若山富三郎)で、なんとそこで、場の空気を変えるため余興と称して、とうとつに三億円事件の真犯人についての講義をはじめます。
三億円事件の前に連続企業脅迫があって、今までは、両方の事件は同一犯といわれていたのを、白戸説では別々の人間が行ったものと決めつけます。どうやら白戸警部は、良を三億円の犯人と疑ってプレッシャーをかけているもようです。
さらに白戸警部は、バイク店を営む八村をたずね強制連行し(令状なし?)尋問、拷問しまくり、それでも口を割らなかった八村は、ぼろ雑巾のようにズタズタな姿で返されます。すごい展開ですね。いまなら人権問題で裁判沙汰間違いないでしょう。
一巻おもな登場人物紹介
●野々村(藤竜也)クラブ日蝕オーナー ●恵い子(那智わたる)野々村元妻で良を買う
●八村ハル(浦辺粂子)八村八郎母 ●静江(篠ひろ子)看護婦いずみの担当
●のの(谷口世津)良を慕う知的障害の少女
その他日食のバーテン(ディブ平尾)良が診察を受けた病院の看護婦(樹木希林)など。
なんと個性派ぞろいで、豪華なラインナップなんでしょう。それにしては、セットがチープで貧弱だとかんじました。きっと1973年の石油ショックの直後なのでお金がなかったんでしょうね。
なにしろ30年以上まえの作品なので、列挙したスタッフ、キャストの中に5名の物故者の方々がいます。順不同で、阿久悠氏、上村一夫氏、久世光彦氏、若山富三郎氏、浦辺粂子氏、以上の人たちのご冥福を心よりおいのりします。
特筆すべき点は、現実時間どうりに迫りくる時効にあわせて物語が進行することです。第一話の最後に時効まであと187日とかテロップがながれ、緊迫感をあおります。
なんといっても美しいオープニング曲とともにあらわれる長髪にパナマ帽とサスペンダーというファッションの良のかっこよさ、妖しいまでに美しいルックスにソノ気はない(笑)ベリーもクラクラきました。劇中クラブの女の子にもてたり、恵い子に買われたり、野々村(ソノ気がある人です)にモーションかけられたりするのも当然かなと思いました。
第一巻をみた限りでは、脳の病気をかかえた良の悲劇的な結末が予想されますが、今後登場人物が増えることによりどう物語が転んでいくのか楽しみです。<続く>
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